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【IIJmioから日本通信に切り替えてみた】
元々僕は2年ほど格安SIMのIIJmioを愛用していた。実際それで殆ど特に不便なく使えていたわけだが、数か月前に日本通信がプランの改定を行ったことで一気に乗り換え候補にあがる。
日本通信は今まで通話SIMで6GB 1390円で使えていたが、値段そのままで容量が10GBになった。つまり通話付き10GBで1390円。これはシンプルに安い。昨今の大手が使う手法の何とかカードを使わなければ割引されないとか、そんな謎の縛り制限もない。仕事上、出先でスマホを使うことも多々あり、容量はあって困るものでない。ちょっと気になったので契約してみることにした。
以下、日本通信のeSIMを契約してみた話。
【プラン内容はどうなってる?】
日本通信のプランをまとめてみた。『合理的プラン』の他、『健康管理プラン』というプランもあったが、値段も高い上にデータ容量も少なかった為、ここでは紹介しない。
『合理的プラン』は下記の4種類。全て音声通話&データ付き。
合理的プラン | シンプル290プラン | みんなのプラン | 20GBプラン | かけほプラン |
月額基本料 | 290円 | 1390円 | 2178円 | 2728円 |
データ量 | 1GB | 10GB | 20GB | 3GB |
無料通話 | なし | ひと月70分まで | ひと月70分まで | かけ放題 |
チャージ量 | 1GBあたり220円。100GBまで | 1GBあたり220円。30GBまで | 1GBあたり220円。30GBまで | 1GBあたり220円。30GBまで |
国内通話料 | 30秒11円 | 30秒11円 | 30秒11円 | 30秒11円 |
追加できる通話定額オプション | ・70分無料通話オプション(+700円) ・通話かけ放題オプション(+1,600円) |
・通話5分かけ放題オプション(+0円) 「通話5分かけ放題」をつけると「70分無料通話」と交換になる。 ・通話かけ放題オプション(+1,600円) |
・通話5分かけ放題オプション(+0円) 「通話5分かけ放題」をつけると「70分無料通話」と交換になる。 ・通話かけ放題オプション(+1,200円) |
なし |
『シンプル290プラン』はその名前の通り290円のプラン。1GBまでしか使えないし、無料通話も使えないが、290円でとりあえず電話番号を持っておけるというのは破格。勿論メインとして使うのは厳しいが、2回線目のサブ機にこのSIMを使うのはアリ。
『みんなのプラン』は先に述べた通り1390円でデータ容量10GB。ついでに無料通話70分無料が付いてくる。専用アプリを使うこともなく、ひと月の通話時間の合計70分まで無料で使うことが出来る。また、これは後から通話5分かけ放題へと変更する事も出来る。その際は70分まで無料は反映されなくなるため、どちらか好きな方を選ぶことに。
かけ放題オプションを+1600円で付ける必要性は感じられない。
『20GBプラン』は2178円でデータ容量20GB。地味に通話かけ放題オプションが+1200円へと少し安くなっている。20GBで対抗馬となってくるのはやはりアハモ。アハモは2980円で5分かけ放題となっており、純粋な価格勝負だと日本通信の圧勝。後は格安SIMという位置づけをどう捉えるかというユーザーの気持ちの問題。
『かけほプラン』は読んで字のごとくかけ放題がつきますよってプラン。2728円で3GBしか使えない為、使う必要性は感じられない。
後、これらのプランは全てeSIM対応。
【とりあえず契約してみた】
日本通信のホームページから4つのプランのうちみんなのプランを選択し進む。
その後物理SIMかeSIMのどちらを選ぶか選択してゆく。早めに回線を繋げられると思い今回はeSIMを選択。ただし、結果的にはそんなにスムーズには行かなくて少し残念な思いをすることに。理由は後述。
eSIMを申し込む場合は、利用する端末がそもそもeSIM対応のデバイスなのか確認しなければならない。iPhone、iPadはそのままどのシリーズが対応か日本通信側で丁寧に記載してあるが、androidは『eSIM対応で、EIDの先頭8桁が下記から始まる端末に対応しています。』となっている。
端末によって操作は異なるが、設定→デバイス情報→SIMステータス(eSIMに対応している方)と確認していくと、下の方にEIDという長ったらしい数字が出てくる。その先頭8桁が該当しているのか調べる。(後方にも8から始まる数字があるかもしれないが、ここでは見ない)ちなみに僕の使っているPixel7a(docomo版)はしっかり該当していた。
eSIMが利用できるのを確認したら、申し込みへ進む。申し込みに必要なものは以下の3点
クレジットカード(契約者名義)
メールアドレス(キャリアメールはNG)
本人確認書類のマイナンバーカードは撮影し表面(顔付いてるほう)のみアップロードする事。僕は何故か律儀に裏面も送ってやり直しを食らった。
やはり格安SIMは一般的にクレカ必須。日本通信はデビッドカードやプリペイド型クレカは対応していない。
メールアドレスはキャリアメールが使えないが、格安SIMを利用する位の人からしたら大した問題じゃない。Gmail使えって話。
【一番気になるイマイチポイント】
『eSIMだから当日に使えるようになる』ってわけではない。ウェブで申し込みをした後、自分の住所に住所確認コードが郵送されてくる。この書類に記載されているコードを打ち込んで初めて、開通手続きが行われる。
自宅にこんな紙が届く。これがなかなかに煩わしいというか、今の時代に即さない古いやり方だなあと感じた。
例えばpovoの場合、ウェブ上で即日開通出来る。同じように個人情報を打ち込み、povoのアプリ内で全て完結できるわけだ。僕は日本通信に本人確認書類としてマイナンバーカードの情報を送っている。既に個人情報は提出済みなわけで、その上でわざわざこんなアナログな方法をとる必要性があるのかはちょっと疑問。土日挟んで結局1週間位掛ったし。
【開通手続きに進む】
封筒が来ないと開通手続きが進まない。届いてからの手続きで必要なものは以下の通り
EID(eSIMの場合)
MNP予約番号(乗り替えの場合)
【APN設定】
SIMを使う前にAPNの設定が必要…との事。以下、Pixel7aの例だが、androidはおおむね同じ要領。ちなみにiPhoneの設定方法はこちらから。
② ネットワークとインターネットをタップ
③ SIMをタップ
④「eSIMを使う方の」SIM情報をタップ
⑤ アクセスポイント名をタップ
⑥ APNの中に『日本通信』があるのでタップ
⑦ スマホを再起動し、電波を掴んでいるか確認
【日本通信の長所と短所は?】
とりあえず使ってみて2週間ほどたったけど、特に不満はない。今回契約してみて分かったのはおおむねこんな所。
② 10GB使えて1390円はかなりお得。しかも通話5分かけ放題付き。
③ 契約に至るまでのプロセスが面倒。特にeSIM使うのに郵送は不満。
④ 日本通信アプリが見づらい。