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【そもそもIIJmioって何?】
運営会社は『株式会社インターネットイニシアティブ』
2022年にはオリコン、顧客満足度1位に輝いている。このランキングが本当に名誉なものなのか、モンドセレクション的なものなのかはさておき、格安SIM界でも有名所なのは事実。
IIJmioは最近オウガ・ジャパンより発売され、色々な意味で有名になったOppo Reno9aを格安の19,800円で購入出来ることでも話題になった。(ただしMNPが条件)
筆者はIIJmioを2021年の7月から利用しており、おおむね2年ほど継続している。率直な感想としては特に不便もなく快適に使えているといった印象。
大手3社と違い、通信速度が爆速だったり、無制限プランが存在するわけではないが、普段自宅でWi-Fiを使って外に出る時だけモバイルデータ通信で賄うのであれば十分。といっても大容量プランも選択する事が出来るので結構守備範囲は広い。
というわけで、料金表を見ながら他社MVNOと比較して、長所と短所を挙げてみた。今後のSIM選びの参考になってくれたら幸い。(今回は音声データSIMでの比較となります。)
【ざっくりと料金チェック】
音声データSIM限定でざっくりと他社ブランドと比較してみた。以下料金表。(2023年6月18日現在)税込みにて表示。
IIJmio | Ymobile | UQmobile | OCNモバイル | mineo | ahamo | povo | LINEMO | |
~2GB | 850円 | |||||||
~3GB | 2,178円 | 990円 | 990円 | 990円 | ||||
~5GB | 990円 | 1,518円 | ||||||
~10GB | 1,500円 | 1,760円 | 1,958円 | |||||
~15GB | 1,800円 | 3,278円 | 3,465円 | |||||
~20GB | 2,000円 | 3,728円 | 2,178円 | 2,970円 | 2,700円 | 2,728円 | ||
20GB~ | 4,158円 | 4,950円 | 6,490円~ |
各通信会社が行っている割引を除いたシンプルな料金はこのようになっている。
最近料金改変があったUQmobileは料金形態が複雑化しており、コミコミプラン以外は殆ど乗り換えるメリットは無い。UQmobileの新プランについてはこちらから。
Ymobileは家族割り前提の価格形態であり、2台目以降は安くなるが特に何もしなければあまりお得感はない。(学生なんかは親に契約してもらって2回線目をシンプルMプランにすると2,090円で15GB、尚且つ超過時も1Mbpsで使えるため、アリっちゃアリ。)
そしてIIJmioの5GB以降の料金を見てほしいのだが、20GBまで最安値となっている。純粋な低価格という土俵で殴り合えるのは表には載せていないが日本通信しか筆者は知らない。
ただ、日本通信はdocomo回線のみという欠点がある。(ocnモバイルもそうだが…。)勿論使えない事は無いのだが、現在のdocomoのつながりにくさを考慮すると万人にオススメするのは難しいかも。夏には復旧を目指すとのことだが果たして…。
通話料は30秒11円。通話定額やかけ放題オプションもあり、5分以内で500円、10分で700円、無制限で1,400円となっている。いずれも国内通話のみ対象。
【IIJmioを使う際のメリット】
・タイプD、Aから選べる
・esimがある
・家族間でデータシェア出来る
上記のようにシンプルな料金の安さが一番のウリ。広範囲の容量を抑えながらここまでの低価格帯で勝負出来るのはGood。
また、日本通信と比べ、SIMの種類はdocomo、auの2種類から選ぶことが出来る。現在アレなdocomoよりもauを選んだ方が不安はないかも。
esimを使うことが出来るのもポイント。ただし音声esimはタイプA(au)のみ。
また、家族間でのデータシェアも出来るため、殆どデータを使わないお父さんに契約させて一方的にシェアしてもらう事も出来る。
【IIJmioを使う際のデメリット】
大手に比べると通信品質が劣る
SIMカード⇔esimの変更が出来ない
少なからずデメリットも存在する。まずesimは音声データSIMはauのみ、データSIMはdocomoのみとなっている事。
例えばmineoはesimでdocomoとauが利用可能。(Softbankは利用不可)
また、MVNO全般に言えることではあるが、大手三社の本プランに比べ通信品質は劣るという明確な欠点もある。
ただし、極端に速度が遅いというわけではないかも。これは僕の地元、北海道で測定したものだが、平日日中のお昼でこの速度が出ている。動画が見れないとか深刻な事態にはならなそう。もちろんデータ速度は各所一律のものではないし、よその地域では差が生じる可能性がある事は念頭に置いてほしい。
通常SIMからesimへの変更が途中から出来ないのもデメリットではある。
【固定回線は無理に契約しなくて良い】
IIJmioは固定回線の『IIJmioひかり』も提供している。マンションタイプで月額4,356円、ファミリータイプで月額5,456円。SIMと一緒に契約すると660円引きで利用できるお得なサービスとなっている。
ただし、固定回線はその性質上コロコロ替えれるものではないし、IIJmioはそもそもとしてSIM単体で格安なため、無理に替えるほどのものではないと思う。もし固定回線を新規で契約したいと思ったら選択肢に挙げてもいい程度に考えたほうが良い。
注意点として、IIJmioひかりと契約する際には無料のIPoEオプションに必ず加入しておく事。
IIJmioひかりでググると、サジェストに『遅い』が出てくるが、恐らくこのオプションに加入していないことが原因。必ず加入しよう。今時IPv4のみはあり得ない。
【結論:SIM単体ならかなり優秀】
数あるMVNOの中でも安価な料金、手広くカバー出来るデータ容量等、優秀な面が多い印象。顧客満足度ナンバーワンなのも頷ける。
また、端末セット割引もOCNモバイルのようになかなか優秀。上記で述べたように現在はOppo Reno9aが乗り換えで19,800円で購入できる。40,000円近い端末がこの値段で購入できるならサブとして購入し、メインにIIJのSIMを入れるといった選択肢もあるだろう。
物価上昇の波の中、低価格帯を維持してくれているIIJmio。これからも安定した価格帯で提供していってほしい。